こんにちは、CSSファクトリーです。
今回は、キャブコンのベース車両として注目されている、いすゞ「Be-cam(ビーカム)」及び「TRAVIO(トラヴィオ)」のベースとなっているいすゞ・エルフの系譜を技術的な視点から紐解いていきます。エルフは日本における小型トラックの定番であり、私たちキャンピングカー業界、そしてキャンピングカーオーナーにとって、非常に気になるキャブコンのベース車両でもあります。その67年にわたる技術的な変遷はどのようなものでしょうか。
いすゞならではのディーゼルエンジンの洗練、トランスミッションの革新、法令対応を実現した排出ガス浄化技術の進化、そして最先端の安全デバイスの搭載。これらの技術的ブレイクスルーは、そのままキャンピングカーにおける「走行性能の向上」「快適性の追求」「安全性の確保」へと直結しています。現在、キャンピングカー専用シャシーとしてワイドキャビン仕様の追加が注目されている「Be-cam(ビーカム)」や、新時代の普通免許対応シャシー「TRAVIO(トラヴィオ)」は、ベース車両であるエルフと共に進化しています。本コラムでは、初代から最新の第7世代、そして新世代の「エルフミオ」に至るまでの技術的変遷を解説していきます。
第1章:ディーゼル革命の夜明けと試行錯誤(初代〜2代目:1959年〜1978年)
キャブオーバートラックのパイオニア(初代:1959年-1968年)
エルフの歴史は、1959年(昭和34年)8月26日に幕を開けました。当初はGL150型(1500cc)ガソリンエンジンのみの設定でしたが、翌1960年3月にクラス初採用された2000ccディーゼルエンジン(DL200型)が、ディーゼルエンジンを得意とするいすゞならではの特徴となっています。
当時の小型トラック市場において、経済性に優れ、低速域のトルク特性に優れたディーゼルエンジンの搭載は画期的な出来事でした。重い荷物を積載した状態での登坂能力や燃費性能においてガソリン車を圧倒したディーゼルエルフは、瞬く間にクラストップのシェアを獲得します。これは、現代の重量級キャンピングカーにおいても「低回転域からの強大なトルク」が求められていることの原点とも言えそうです。
パッケージングの追求と「マイパック」の挑戦(2代目:1968年-1978年)
1968年に登場した2代目は、積載量に応じた「150/250/350」というシリーズ構成を確立し、多様化する輸送ニーズに応えました。ここで技術的に特筆すべきは、1972年に登場した前輪駆動モデル「エルフマイパック(FF)」の存在です。マイパックの功績は、小型トラックにおいて「FF(前輪駆動)レイアウトを採用し、プロペラシャフトを完全に廃止したこと」による、画期的な超低床化の実現でした。
一般的なFRのトラックでは、フロントのエンジンからリアの駆動軸へ動力を伝えるため、車体中央の床下に太いプロペラシャフトを通す必要があり、荷台の床面を下げる際の物理的な限界となっていました。マイパックで採用したFFでは、エンジンと駆動系(トランスミッション、デファレンシャル)をすべてフロントのキャビン下〜前方に集約できます。これにより荷台下部のプロペラシャフトが消滅し、キャビン後方のフレーム設計の自由度が広がったのです。
FFを採用した結果、マイパックはリアの荷台床面地上高を約450mmという、現在の低床ミニバン並みの驚異的な低さにまで下げることに成功しました。この「プロペラシャフトの無いフラットで広大な低床シャシー」は、もし現代のキャンピングカービルダーに与えられれば、室内高を犠牲にすることなく低重心化を実現した「夢のベース車」となるポテンシャルを秘めていました。実際、1975年の東京モーターショーでは、このマイパックのFFコンポーネントを流用したデマンドバス向けコンセプトカー「いすゞ ローデッカー」が出品されるなど、その拡張性は高く評価されていました。
なお、FFの商用車という存在自体は、マイパックが世界初というわけではありません。国内では、1960年に発売された日野・コンマースが「日本初のFF商用車」かつ「国産唯一のフルキャブオーバー型FFトランスポーター」として先行しており、マイパック登場の12年前に量産されていました。海外に目を向ければ、フランスではシトロエンが1947年から「Hトラック(タイプH)」というFF商用車を34年間にわたり47万台以上生産しており、こちらはマイパックよりさらに四半世紀近く先行する存在です。1981年に登場したHトラックの後継「C25」では、フィアット・デュカトと共通のFFプラットフォームを採用し、現在もフィアット・デュカト、シトロエン・ジャンパー、プジョー・ボクサーという形で、ステランティスグループの商用車ラインアップに技術的な系譜が受け継がれています。
こうした先例を踏まえると、マイパックの真の独自性は「FF方式の採用」そのものよりも、日本の狭い道路事情や手積み荷役という現場ニーズに合わせ、プロペラシャフト不要のメリットを徹底的に低床化へ振り向けた点にあると言えるでしょう。その徹底ぶりは、リアサスペンションにトレーリングアーム式を採用し、中央部に何も無いシャーシーも選択できたことからも伺えます。
しかし、現実の商用トラックとしての運用では、FFレイアウト特有の弱点が指摘されるようになります。荷台に重い荷物を満載すると駆動輪である前輪の荷重が抜けてトラクションが低下し、非舗装路での「坂道発進が不利になる」という物理的な弱点が顕在化しました。 加えて、FF機構を収めるためにフロントにボンネットが突き出たスタイルとなり、4700mmという4ナンバー枠の全長の中では「荷台長」が通常のキャブオーバー車より短くなってしまったこと、さらに専用の複雑な機構ゆえに車両価格が通常のエルフより高額になったことが災いし、商業的には短命に終わり、世代交代は無く1978年までの販売となりました。
しかし、この「パッケージングと低床化に対するあくなき探求心」は、後のエルフの小径ダブルタイヤによる「フラットロー」モデルの開発へと受け継がれ、いすゞのシャシー設計思想に深く根付くことになります。
第2章:基本構造の成熟と電子制御の萌芽(3代目〜4代目:1975年〜1993年)
チルトキャブの採用とワイド化(3代目:1975年-1991年)
カタログや広告宣伝に起用されたキャラクターから「寅さんエルフ」「ドカベンエルフ」として親しまれた3代目は、現代のトラックに通じる基本構造が完成した世代です。1980年のマイナーチェンジで復活したワイドキャブモデルには、キャビン部分を前方に跳ね上げてエンジンルームにアクセスできる「チルトキャブ」が採用され、整備性が飛躍的に向上しました(キャンピングカーベース車のキャブは固定されています)。また、前後異径タイヤを採用した「フラットロー」モデルの追加など、積載効率と乗降性の両立が図られました。
直噴ディーゼルとAMT「NAVI-5」の搭載(4代目:1984年-1993年)
「白いエルフ」と呼ばれた4代目は、技術的なエポックメイキングが目白押しです。 まず、ディーゼルエンジンが全車「直噴化(直接噴射式)」されました。燃料をシリンダー内に直接高圧で噴射する直噴ディーゼルは、従来の副燃焼室式に対して燃費と出力の向上をもたらしました。
さらに歴史的なトピックとして、1984年9月に2リッターのFFセダン「いすゞ・アスカ」に初登載されたAMT「NAVI-5」が、1986年末にエルフにも搭載されたことが挙げられます。クラッチ操作を自動化する技術自体は、1964年のスバル360「オートクラッチ」や、1967年にポルシェとフォルクスワーゲンが共同開発した「スポルトマチック」などの先例がありました。ただしこれらはクラッチ操作のみを自動化したセミオートマチックであり、シフトレバーによるギヤチェンジは依然としてドライバーの操作に委ねられていました。それに対しNAVI-5は、クラッチ操作だけでなく、ギアの選択とシフト操作をコンピューターと油圧アクチュエーターにより完全に自動化した、世界初の本格的な電子制御式自動変速機(AMT)でした。
AMTを世界で初めて実用化したことは、いすゞの先進性を示す強力なエビデンスです。また、1987年には4WD車も追加され、全天候型トラックの素性も整い始めました。また、1990年には一部車種でフロント独立懸架式サスペンション も採用されています。
第3章:ハイテク化と環境対応への苦闘(5代目:1993年〜2006年)
快適性の追求とドライブ・バイ・ワイヤの導入
1993年に登場した5代目(ゆうゆうエルフ)は、快適性の向上と環境対応技術が劇的に進化した世代です。シングルキャブに「ハイキャブ」、ダブルキャブに「ハイトップキャブ」が設定され、居住空間の拡大も図られました。
技術的な大きな転換点は、電子制御スロットルを用いた「ドライブ・バイ・ワイヤ」の採用です。アクセルペダルとエンジンのスロットルを物理的なワイヤーではなく電気信号で繋ぐことで、より緻密なエンジン制御が可能となりました。2002年のマイナーチェンジでは、燃料を高圧で蓄え、電子制御で最適なタイミングと量で噴射する「コモンレール式燃料噴射システム」を採用した4HL1エンジンへと進化し、ディーゼルエンジンのクリーン化と燃費向上が進みました。また、前輪にディスクブレーキが採用されたのも5代目からです。
スムーサーEと世界初の「ディーゼルハイブリッド」
トランスミッションにおいても革命が起きます。2004年には、前述の「NAVI-5」の進化版と言えるAMT「スムーサーE」が標準設定になりました。流体クラッチ(フルードカップリング)を組み合わせることで、NAVI-5時代の変速ショックを和らげ、快適なイージードライブを実現しています。
そして2005年4月、商用車の歴史に名を刻む「PTO型パラレル駆動ディーゼルハイブリッド車」が登場します。これは国内のトラックで初めてリチウムイオン電池を採用した車両でもありました。トランスミッションのPTO(動力取出装置)を利用してモーターで駆動を補助する独自の機構であり、ハイブリッドシステムが故障しても、PTOを切り離せば通常のディーゼル車として走行可能という、実用主義に徹した設計思想が貫かれています。
第4章:キャンパー専用シャシー「Be-cam」の誕生とASV化(6代目:2006年〜2025年)
グローバルスタンダードの確立とダウンサイジング
2006年に登場した6代目は、キャビン骨格から一新された17年ぶりのフルモデルチェンジでした。また、世界的に強化されていく排ガス規制に対応するため、エンジンのダウンサイジングと高効率化が図られています。 主力の4JJ1型エンジン(3000cc)は、コモンレール式噴射、大容量インタークーラーに加え、排気ガス浄化装置DPD(ディーゼル・パティキュレート・ディフューザー)、そして低回転から高い過給圧を得られるVGS(可変容量)ターボを搭載。2011年には、2つのターボを直列に配置した「2ステージターボ」を採用し、尿素SCR(アドブルー)を用いずに厳しいポスト新長期規制をクリアする技術力を示しました。トランスミッションも「スムーサーEx」へと進化し、より洗練された変速制御を実現しました。
キャンピングカーの歴史を変えた「Be-cam(ビーカム)」
キャンピングカー業界にとって、6代目エルフ最大のトピックは、2012年に発売されたキャンピングカー専用シャシー「Be-cam」の誕生です。
日本のキャブコン市場では、ベースとなるトラック特有の重荷重に対応した固いリアリーフスプリングや、高重心によるロールが課題でした。いすゞは、この課題に対応するために、キャンピングカー専用シャシーの開発に着手します。 Be-camは、強靭なエルフのシャシーをベースに、リアサスペンションを専用の「テーパーリーフスプリング」に変更すると共にリアにもスタビライザーを装着しました。これにより、トラック特有の突き上げをが緩和されると共に、高重心に伴うロールも抑制されています。さらに、リアタイヤはダブルタイヤが標準として耐荷重性能を高め、オルタネーター(発電機)も強化するなど、キャブコンに求められる要件を満たしたベース車が、自動車メーカーの基準で開発されたのです。
ステレオカメラによる先進安全技術(ASV)の導入
商用車においても、安全技術の進化は乗用車と同様です。2018年のマイナーチェンジでは、フロントダッシュボード中央にステレオカメラを搭載。これにより、プリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)、車間距離警報、車線逸脱警報(LDWS)、先行車発進お知らせ機能が実装されました。
さらに、横滑りなどを防ぐ電子式車両姿勢制御システム「IESC」も採用。重く高重心なキャンピングカーにおいて、これらの先進安全自動車技術は、長距離ドライブにおけるドライバーの疲労を軽減し、安全・安心な旅を守る砦として絶大な威力を発揮しています。
第5章:モジュール化と電動化が切り拓く新次元(7代目:2023年〜現在)
I-MACSアーキテクチャーとデザインの一新
2023年3月、17年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たし、第7世代エルフが誕生しました。フロントグリルに「ワールドクロスフロー」と呼ばれる新デザインを採用した7代目は、いすゞ初のコモンアーキテクチャー戦略「I-MACS (Isuzu Modular Architecture and Component Standard)」に基づいて開発されています。 これは、エンジン、トランスミッション、アクスル、さらには先進安全装備などのコンポーネントをモジュール化し、世界の多様な法規制や架装要件に柔軟かつ迅速に対応するための革新的な設計手法です。
多段トランスミッション「ISIM(9速DCT)」の搭載
7代目の技術的ハイライトの一つが、新開発のトランスミッション「ISIM(アイシム:Isuzu Smooth Intelligent TransMission)」の搭載です。 これまでのスムーサーExに代わるこのトランスミッションは、「9速」ものギアを備えた「デュアルクラッチトランスミッション(DCT)」です。DCTは、奇数段と偶数段で独立したクラッチを持ち連携してシームレスに変速するため、変速時に駆動力が途切れる時間がなく、スムースな走行が可能です。

上に掲げたグラフは、既存の6速MT(MYY-6Z)と、新開発の9速DCT(MYR-9R)の各段の変速比(ギアレシオ)を比較したものです。このデータから、6速MTに対して9速DCTの走行性能には「2つの工学的優位性」が読み取れます。なお、6速MTと9速DCTの両方が設定される仕様でも、最終減速比とタイヤサイズは共通なので、ギア比の違いによる走行性能への影響は、トランスミッションの変速比のみとなります。
なお、レシオカバレッジ(変速比幅:1速のギア比 ÷ トップギアのギア比)は6速MTが8.44、9速DCTが8.82と、4.5%の差に留まり、変速数からイメージする程の違いはありません。
① 息継ぎのない「クロスレシオ」がもたらす高効率
淡いグレーで示された6速MTのグラフを見ると、1速(5.980)から2速(3.430)、そして3速(2.040)へとシフトアップする際、グラフの「段差」が大きいことが分かります。これは、変速のたびにエンジン回転数が大きく落ち込み、「息継ぎ(ギヤの谷間)」が生じることを意味します。 一方、濃いグレーで示された9速DCTは、隣り合うギアの変速比が常に1.3前後ときわめて近く、グラフがなだらかな階段状を描いています(クロスレシオ化)。これは、モータースポーツで使用される競技用トランスミッションの変速比にも近い設定です。モータースポーツの世界では、いかなる条件でもエンジンが最大出力を発生する回転を維持することが、最も効率よく速く走ることに繋がります。この変速比設定と、デュアルクラッチによるトルク抜けのない変速が組み合わさることにより、例えば車両重量が4,740kgに達するBe-camワイドロングベースのNTB GeoRoamなどのヘビー級キャンピングカーでも、急勾配の箱根の山道などで適切なエンジン回転数を保てることから、力強い走りが期待できます。
② 2段階の「オーバードライブ」から期待できる静粛性と好燃費
さらに注目すべきは、9速DCTでは、7速で変速比が「1.000(エンジン回転と出力軸が直結する状態)」になることです。6速MTは5速で1.000となる設定で、6速のみが巡航用のオーバードライブとなります。 これに対し、9速DCTは7速で1.000となる設定で、その上に8速(0.763)、9速(0.585)という2段のオーバードライブギアが設定されています。これにより、高速道路での巡航時にエンジン回転数を低く抑えることが可能となり、騒音や振動が抑えられると共に「低燃費」が期待できます。
まさに「エンジンの美味しいところを最大限に使いきれる理想に近いトランスミッション」が誕生したと言っても過言ではありません。
ゼロ・エミッションへの挑戦「エルフEV」
環境対応の究極形として、いすゞ初の量産型バッテリーEV(BEV)である「エルフEV」も設定されました。I-MACSの恩恵により、ディーゼル車と同じプラットフォームを使用しながら、20kWhのバッテリーパックを車両のサイズに応じて2パック(40kWh)、3パック(60kWh)、5パック(100kWh)と自在に組み合わせるモジュール方式を採用しています。 走行時に排気ガスや騒音を一切出さず、停止時には走行用の大容量バッテリーからのキャンパー架装部への電力供給に加えて、車両に標準のエアコンも使用可能になるなど、次世代のキャンピングカーベース車としての活用できそうな可能性を秘めています。将来の願望になりますが、充電インフラが整備され、RVパークにも充電設備が完備されるようになれば、BEVのキャンピングカーでも安心して旅することができるのではないでしょうか。
シングルキャブでも広々とした空間を持つ「スペースキャブ」
さらに、キャンピングカーユーザーにとって見逃せないのが、2024年に標準キャブモデルに追加された「スペースキャブ」です。 室内空間をキャビン後方に300mm拡大することにより、運転席を最大40度までリクライニング可能な空間を実現しました。これにより、シングルキャブでありながら長距離運転の合間にシートを倒して仮眠や休息を取ることも可能になっています。また、キャビン延長部をシート座面より上のみにしたことにより、高さは制限されるものの、通常のキャブと同等の荷台長を実現し、ハシゴや板、角材などを積載する場合は、通常のキャブと同様の荷台として活用できます。スペースキャブ仕様は、居住空間と運転環境のトレードオフを見事に解決したパッケージングと言えそうです。
第6章:新普通免許時代への究極の解答「エルフミオ」と「TRAVIO」(2024年〜)
普通免許(AT限定)で乗れる1トントラック「エルフミオ」
そして2024年、日本の物流が抱える「2024年問題」やドライバー不足という社会課題への直接的な解答として誕生したのが、1トン積小型トラック「エルフミオ(ELF mio)」です。 コンセプトは「だれでもトラック」で、2017年の道路交通法改正以降に取得した「普通自動車免許(AT限定)」でも運転できる車両総重量3.5トン未満に収めていることが最大の特徴です。
エルフミオの技術的な核となるのは、海外向けのピックアップトラック(D-MAX)などで実績のある軽量な1.9L RZ4E型ディーゼルエンジンの採用です。出力を120psに抑えることで耐久性を向上させ、6速のトルコンATと組み合わせて搭載しています。 排出ガス浄化装置にはDPD+尿素SCRシステムを採用。タイヤサイズも15インチ(フラットロー後輪は13インチ)と小径化され、小型トラックに馴染みのない方でも違和感の少ない低いアイポイントと、軽自動車並みの4.4mという最小回転半径による取り回しの良さを実現しています。
新世代キャンパー専用シャシー「TRAVIO(トラヴィオ)」
そして、このエルフミオの誕生は、キャンピングカー市場にも新たな選択肢を投じました。それが、エルフミオをベースに開発されたキャンピングカー専用シャシー「TRAVIO(トラヴィオ)」です。
2017年以降に取得した普通自動車免許しか持たない方々向けに、TRAVIOは、エルフミオの「普通免許・AT限定で乗れる」という最大のメリットをキャンピングカーの世界にも持ち込み、キャブコンの選択肢を広げています。 TRAVIOもBe-camと同様に専用のリアサスペンションが設定され、架装の重量増に対応しながらも、快適な乗り心地を実現しています。いすゞは、既存のハイキャブ仕様の「Be-cam」に加えて、ワイド・ロングボディの採用による大型ラグジュアリー路線と、「TRAVIO」によるコンパクト路線という、キャブコンベース車両に幅広い布陣を整えています。
結びにかえて:いすゞの技術が切り拓くキャンピングカーの未来
1959年の初代誕生から最新の第7世代、そしてエルフミオに至るまで、いすゞ・エルフの歴史は「輸送の効率化」と「ドライバーの負荷軽減」、そして「環境・安全技術の追求」という挑戦の歴史でした。
強靭なラダーフレーム、専用設計のテーパーリーフ、途切れない加速を生むクロスレシオの9速DCT、そしてミリ波レーダーとステレオカメラによる最先端のASV技術。 商用車として鍛え上げられたこれらの技術は、重い架装を背負い、大切な家族を乗せて日本全国を駆け巡るキャンピングカーにとして、信頼できるベース車の礎となります。
CSSファクトリーの母体であるボディショップハタケヤマでは、これまでに多くの「働くいすゞ・エルフ」の鈑金塗装を始め、機関の修理や整備に対応してきました。Be-camやTRAVIOベースのキャブコンオーナー様には、長年の経験を活かした妥協のないメンテナンスを通じて、最高のキャンピングカーライフを提供してまいります。
万全の整備を施した愛車で、極上の旅をお楽しみください。