こんにちは、CSSファクトリーです。
私たちCSSファクトリーは、母体である自動車鈑金修理工場「有限会社ボディショップハタケヤマ」が長年培ってきた技術と経験を活かし、キャンピングカー特有の洗車・車検・修理・整備にワンストップで対応する専門ブランドとして、オーナーの皆様のキャンピングカーライフをサポートしています。
2026年7月、鈑金塗装における仕上がり品質をさらに高め、より幅広いキャンピングカーに対応するために、塗装ブースの更新を実施いたしました。
これまで私たちの工場で稼働していた塗装ブースは乗用車用であったため、入り口や天井高の制限により、全高の高いキャブコンやバスコンといった大型キャンピングカーを入庫させることができませんでした。今回の設備更新ではこの課題を解消すべく、管理された環境下で大型車両の塗装作業を行える「特別仕様(ハイルーフ・大型対応仕様)」の塗装ブース「ANDEX CAB-07」をオーダーしました。
設備更新に至った現場の課題や、私たちが日々どのようにこのブースを活用しているのか、そしてお客様の愛車にどのようなメリットを提供できるのかをお話しさせてください。
これまでの塗装ブースが抱えていた「サイズ」の制約
自動車の塗装において、美しく耐久性のある塗膜を形成するためには、温度や湿度が管理され、ホコリやチリが遮断された「クリーンな環境」が不可欠です。私たち自動車鈑金工場には専用の塗装ブースが設置されており、通常はその密閉空間内で塗装と乾燥を行います。
しかし、大型車やキャンピングカーに対応する際、現場では寸法上の制約に直面していました。前述の通り、これまでの塗装ブースは主に乗用車や標準ルーフの商用バンを対象としていたため、キャンパーシェルを架装し全高が3メートル程度のキャブコンなどの車両は、ブース内へ入庫できなかったのです。
ブースに入らない大型車両の塗装は、工場内の専用のオープンスペースを活用し、細心の注意を払いながら作業を行ってきました。しかし、ブース外での塗装にはリスクが伴います。空気中を舞う微細なホコリが塗装面に付着しないよう気を配り、気温や湿度の変化に神経を尖らせながらスプレーガンを握る作業は、職人にとって非常に負荷の大きいものでした。
「お客様の大切なキャンピングカーを、常に一定の基準を満たした環境で仕上げたい」。私たちの掲げる「感覚を排し、基準に従う」という理念をキャブコンの修理においても具現化するためには、車両サイズに適合した専用の大型塗装設備への更新が必要でした。
課題解決のために:ANDEX CAB-07(特別仕様)への更新
こうした現場の課題を解決するため、私たちは塗装ブースメーカーとして国内トップクラスの実績を持つアンデックス株式会社の「CAB-07」への設備更新を決定しました。均一な風の流れを作り出す技術や、作業環境に配慮した設計は同業他社からの評価も高く、プロの視点からも信頼できるものでした。
今回導入した「CAB-07」は、標準モデルではありません。メーカーと入念な打ち合わせを重ね、私たちが扱うキャブコンの車体寸法に完全に対応したカスタマイズモデルです。
キャブコンに対応した有効高さを実現し、ルーフ上にソーラーパネルやエアコン室外機を搭載していても入庫できるようになりました。また、ブース内部の作業スペースも十分に確保し、脚立を使用してルーフ部分などの高所を塗装する際にも、無理のない姿勢で均一にスプレーガンを操作できるようになっています。
十分な敷地と大型ピットを完備する私たちのファクトリーだからこそ実現できたこの特別仕様ブースの導入により、「サイズが理由で十分な環境を提供しきれなかった」という現場の長年の制約が解消されました。
スプレーガンを握る職人が実感する「空気の流れ」の改善
実際に新しいブースで作業を始めて実感しているのは、「空気の流れ」が緻密にコントロールされていることです。安定した塗装を実現するための鍵は、空気の制御にあります。
CAB-07は、天井面全体から新鮮な空気を押し出し、床面のピットから強力に吸い込む「プッシュプル型一様流換気装置」を採用しています。これにより、ブース内部には天井から床に向かって、淀みのない均一な下降気流が常に形成されます。
スプレーガンから塗料を吹き付ける際、ボディに付着しなかった余分な塗料(オーバーミスト)は、この気流に乗って速やかに足元のフィルターへと吸い込まれていきます。ミストが空中に滞留したり飛散したりしにくいため、塗装面にミストが再付着してツヤが失われるような懸念は最小限にとどまります。
また、キャンピングカーのように塗装面積の大きな車両は、作業に長時間を要します。その間、空気が常にクリーンに保たれることは、私たち職人が作業に集中できることに繋がり、安定した仕上がりに直結しています。
異物混入リスクを徹底して抑えるクリーンな塗装環境
塗装において、ホコリやチリの管理は品質を左右する重要な要素です。CAB-07には、これらを排除する多重のフィルターシステムが搭載されています。
屋外から取り込まれた空気は一次フィルターで大きなゴミを取り除かれ、さらに天井全面に敷き詰められた二次フィルターを通過することで、ミクロン単位の微細なチリまでキャッチされます。このフィルターシステムにより、ブース内部は高度に管理された環境となり、異物付着のリスクを抑えながら作業を進めることができます。
その結果、塗装後の異物付着による補修が減少し、平滑で美しい塗膜面を安定して提供できるようになっています。
塗膜の硬度とツヤを引き出す、確実な温度・乾燥管理
自動車の塗料は、指定された適切な温度で加熱し硬化させることで、本来の強度、耐久性、そしてツヤを発揮します。
CAB-07には、大容量の熱源ユニットが搭載されており、塗装中の温度を最適に保つだけでなく、塗装完了後の「焼付け乾燥(強制乾燥)」においても、大型キャンピングカーのボディ全体を設定した正確な温度で均一に包み込みます。
キャンピングカーのFRPシェルは、走行中の振動や紫外線、雨風といった厳しい環境に晒されます。温度管理が不十分な自然乾燥では塗膜が本来の硬度に達しないリスクがありますが、CAB-07への更新により、真冬の低温や梅雨時の高湿などの天候や季節に左右されることなく、厳密な温度管理に基づいた焼付け乾燥が可能になりました。これにより、これまで以上に高品質な耐久性の高い塗装を提供いていくことができます。
職人の安全と、環境への責任を果たす設備設計
新しい設備は、仕上がりの品質だけでなく、現場で働く職人と周辺環境を守るための機能も充実しています。
塗料に含まれる有機溶剤は、作業者の負担となる場合がありますが、下降気流システムが溶剤の蒸気を速やかに足元へと排気するため、安全かつ集中して作業を続けられる環境が整いました。職人が安定したパフォーマンスを発揮するためには、こうした作業環境の確保が欠かせません。
さらに、吸い込まれた排気は高性能なフィルターを通過してから大気中へと放出されるため、工場外への汚染物質の飛散を防止します。キャンピングカーで自然を楽しむお客様をサポートする工場として、環境への負荷を抑える取り組みは私たちの責任であると考えています。
最新設備と、私たちが培ってきた職人技の融合
どれほど優れた塗装ブースであっても、実際にスプレーガンを操作する職人の技術が伴わなければ、質の高い仕上がりは得られません。
私たちボディショップハタケヤマには、実務経験30年以上を持つ車体整備士・自動車整備士が在籍しています。一般乗用車から商用車、トラックなどの特殊車両まで、様々なボディの修復と塗装に向き合ってきた経験の蓄積があります。
車ごとに異なる微細な色合いの違いに対しても、高度な調色ルームで0.1グラム単位で塗料を調合し、現状の色に合わせる技術を磨いてきました。確実な鈑金・FRP修復技術と、職人の目と手による色合わせ。私たちが長年培ってきた技術が「ANDEX CAB-07」という新たな設備と組み合わさることで、より高い品質に昇華していくことでしょう。
設備更新によって、私たちが提供する価値
特別仕様のANDEX CAB-07が稼働したことで、CSSファクトリーはお客様に以下のようなサービスを、より確実な品質で提供いたします。
1. キャブコン・バスコンの高品質な「全塗装」
経年劣化で艶が引いてしまったFRPシェルの全塗装も対応可能です。クリーンな環境で塗装・焼付けを行うため、新車時のような美しい状態に復元します。
2. FRPシェルの損傷修理における確実な復元
事故などでFRPシェルを損傷した場合でも、正確な積層補修を行った後、このブースで塗装仕上げを行います。補修箇所が目立たない、自然な仕上がりを提供します。
3. 天候に左右されない安定した納期
屋外作業や天候待ちが不要となり、作業スケジュールの精度が向上しました。車両をお預かりする期間を最適化し、予定通りの納期でお引き渡しします。
結び:キャンピングカーのボディケアを、より確かな基準で
CSSファクトリーが掲げる「お客様との約束」—【基本性能の維持】【工学的根拠】【予防保全】。
私たちは「走る・曲がる・止まる」という機械的な安全性だけでなく、ボディの美しさや耐久性においても、「感覚」を排し、確かな設備と「基準」に基づいたサービスを提供してまいります。
キャンピングカーは、思い出を作る大切な空間です。だからこそ、常に美しく、耐久性の高い状態を維持することが重要であると考えています。日常の小さな擦り傷の補修から、事故修理、リフレッシュを目的とした全塗装まで。お車のボディに関するご相談は、ぜひ設備を更新し技術を磨き続ける私たちCSSファクトリーにお任せください。
LINEもしくはお問い合わせフォームより、いつでもご相談を承っております。スタッフ一同、皆様のキャンピングカーライフをしっかりとサポートさせていただきます。